早春2014, Part 1

life_in_maine_april_saplings4月、光と暖かさがメイン州にもどってきた。

雪解け水の水分を含んだ空気のなかで、森はやわらかく透明にみえる。

木々は老人のように時間をかけて、深い眠りのまどろみから目覚めていく。

そんな中、まだ背の低い若木は、氷雪の重みから解放されると

我れ先にと細い身を、空へとのばす。

しなやかで、滑らかなその姿は、まさに早春の息吹そのもの。

 

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Maine Photography Show 2014

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メインフォトグラフィーショー (Maine Photography Show)に入選し、作品が展示されました。4月12日から5月2日まで、ブースベイハーバーの Boothbay Region Arts Foundation gallery で開催されています。.

 

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メイン州の海 ~ 11月の海岸

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©William Ash  クリックして拡大してご覧ください

大西洋の海水から生じる湿気は、きびしい自然環境を作り出している。沿岸のほとんどの森は針葉樹からなり、木々が弱ってくると地衣類が広がる。 

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「とき」が通過中です  Part 3

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©William Ash

 

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ニューファンドランド犬の Hikari

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©William Ash

Hikari は、我が家の2代目のニューファンドランド犬で、体重が45キロぐらいしかない。100%純血のニューファンドランド犬にしては、超極小サイズの女の子。初代はKai という男の子で、体重が80キロを超えていた。両方とも、虐待されたニューファンドランド犬を保護するレスキューセンターからもらってきた。

犬のしつけに厳しいはずだった夫は、Kaiがきて1日もたたないうちに、ソファを許し、1週間後にはベットでいっしに寝るようになっていた。日本のダブルの布団に、どうしてみんなして寝れたのか、今でも不思議だ。Hikari は、我が家にきて一年ぐらいすると、私たちの目をみながら首を片方に傾ければ、難なくおやつをもらえることを発見してしまった。ニューファンドランド犬は、簡単にしつけができる犬といわれているが、もしかしたら実態は、その逆かもしれない??

一日のうち、20時間ぐらいは寝ているものの、ニューファンドランド犬は、ほんとうにすばらしいコンパニオン。もちろん、パーフェクトというわけではない。天井についた「よだれ」は、なかなかとれない。Kai がつけたよだれなど、今では思い出として残してあるぐらいだ。毛も抜ける、抜ける。もし、その毛を紡ぐことができれば、いい副収入になること、まちがいなし‥‥。

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ビゲロ山と自然保護

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©William Ash  写真をクリックして拡大してご覧ください

 

麦わら帽子をかぶって、ずっとみていたい。
そんな風景がある。

北米のニューハンプシャー北部とカナダとの境にあるビゲロ山(写真中央)は、1976年に、メイン州の人々によって、自然保護地区に指定された。面積は133㎢、標高1260m、稜線の長さは19キロにおよび、北側(写真手前側)には、フラグスタッフ湖やデッドリバー、南には、スキー場で知られたシュガーローフがある。

 

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木にぶら下がる「老人のあごひげ」 ~ サアルオガゼ

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©William Ash

枯れた木や病気の木に、ぶらさがっている緑色した綿毛 のようなものを、森でみかけることがある。サアルオガゼと呼ばれるウメノキゴケに属する地衣類で、英語では “Old Man’s Beard(老人のあごひげ)” とか “Beard Lichen(ひげ地衣類)”という俗名で呼ばれる。日本名では、そういった俗名はないみたいだ。サアルオガゼは、大気の状態を示すインディケーターでもある。とても空気に敏感で、とくに二酸化硫黄が大気中に多いと育たなくなるからだ。

また、抗生物質に似た特性をもっていて、滅菌ガーゼのように切り傷に対して使われたらしい。ただし、あくまでも外用に限ってのこと。織物の染料としても黄色、オレンジ、青、紫色に染めるときに使用することができるようだ。

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マーシャル・ポイントの春

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日曜日に、ポート・クライド (Port Clyde)にあるマーシャル・ポイント(Marshall Point) に出かけた。空に雲はなく、世界は光にみち‥‥そして、暖かかった! 春が、ついに来た。気温は11度。わが庭に雪は残っているものの、海岸線の地域にはまったく見られなかった。

マーシャル・ポイントは、ペネスコット湾の西端の、大西洋へ突出した半島の先端にある岬だ。その水平線には、フーパー島、トンプソン等といった小島が並んでいる。マーシャル・ポイントには、小さいながら灯台があり、観光客が訪れる。

 

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日向ぼっこをするナゲキバト

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©William Ash

この冬はともかく長かった。この数日、春らしくなってきたものの、庭の半分以上がまだ、雪でおおわれている。

写真のナゲキバト(Mourning Doves, Zenaida macroura)は、アメリカコガラと同様、私たちとともに冬を越した。とても注意深く、バードフィーダーの下でも警戒をおこたらないが、最近では日が射してくると、庭のデッキでのんびりと日向ぼっこをしている。

ナゲキバトという名は、悲しげな鳴き声からきたらしいが、とんでもない。その姿のように、地味ながらも深くやさしい響きがあり、むしろ心やすらぐ癒しの声の持ち主だ。できることならば、もっとふさわしい名前をあげたい。

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春の湿地

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©William Ash        写真をクリックして拡大してご覧ください

メイン州でもここにきて、
やっと冬が、春に道を明け渡したような感じがでてきた。

雪がとけ、大地は白から茶色となった。
この時期は、どこもかしこもぬかって泥だらになるので、
「泥シーズン」と呼ばれている。

でも、草はすぐには目覚めてこないし、成長もはじめない。
大西洋を望むベイツモースマウンテン自然保護地域でも、
雪の重みで平らになった草は、今だに地にふしたまま。

大気はすでに、春の香りをふくんでいても、
人間と同じで、
雪や霜が完全に去ったとは思っていないらしい。

もっともなことだ。
でも、あとひと月もすれば、この地も新緑に燃える。
それは、あっという間だ。

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