オークアップル 〜 虫こぶ

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©William Ash

オークの木にぶら下がっていた虫こぶを見つけた。タマバチの一種が、オークの葉に卵を産みつけて寄生して、葉の組織を異常に発達させて、こんなこぶをつくってしまう。青リンゴみたいに見えるので、オークアップルと呼ばれ、直径が2.5cmもある。わってみれると、タマバチが一匹だけ入っているらしいが、ぜひインターネットで中の様子をみてほしい。時期にもよるが、ものすごく美しい構造をしている。道具なしでこんなものを作ってしまう昆虫類。ファーブルじゃないが、すごい生物だ。

家はどこ?

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©William Ash

4月の終わり、植物が目覚め、気候も和らぎ、春の訪れに心ときめいた。
あれからひと月たった今、森は緑でいっぱいだ。春には見えた家も、隠れて見えない。

森は、冬の間は光でいっぱいなのに、命の気配がない。そして、光がさえぎられて暗くなった今、躍動する命であふれている。おもしろいことだ。

新緑の季節

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©William Ash

樹々が芽吹き、葉が見えはじめたかなと思うと、あっという間に緑が広がる。一週間とたたないうちに、まわりはやらわかな緑に包まれる。この新緑の季節は、何度経験しても胸がドキドキするぐらい新鮮で、毎年のことながら、植物の命のものすごい勢いと、光のような葉の色に感動してしまう。

それと、香り。冬の間、まるで漂白されたみたいに空気がきれいなので、香りというものをすっかり忘れている。そこへ、風に香りが流れはじめる。ライラックの花の甘い香りなど、ほとんどこの世のものとは思えないほど甘く感じる。

 

プラムの花咲く

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©William Ash

先週末から、ワイルドプラムの花が咲いている。家の入口に咲く花は、春の喜びをもたらしてくれる。白い花は、葉が生えてくるともに日に日にピンクとなっていく。そして、八月の終わりにはプラムとなり、秋にはジャムとなってテーブルにあがる。