「この太陽系で人類が訪ねたことがある場所は、あの月だけなんだな〜。」
先日のスーパームーンの月食を見ていたら、そんなことをしみじみと思った。今では宇宙の果てまでもと、各国がこぞって探索機を飛ばす。でも、あの月こそが始まりだった。
写真は、月から見えた「地球の出」。月面の姿も壮大だけれど、その後ろに見える地球の姿は、なんて深遠なんだろう。あの上に、この自分がいるという不思議。月にもどったかぐや姫だって、きっと毎日のように地球の出を見ては思うだろう。
「あ〜、また地球が昇っていく。私を育ててくれたお父様、お母様を乗せて……。」
この写真は、最近リリースされたNASA archive からのもので、1968年にアポロ8号が撮影した。8号の宇宙飛行士は月には上陸こそしなかったが、地球の軌道を離れて他の天体の軌道をまわった最初の人類となった。かれらの名は、ウィリアム・アンダーソン、フランク・ボーマン、ジェームス・ローベル。