今、あるプロジェクトのために忙しく、休憩といえば、夜風に当たりに外にちょっと出るだけの生活をしている。この一週間は、夜空は雲もなく晴れて、今夜は満月と重なった。
レンズを通して見る夜は、目がとらえる夜とはちがう。人間の目は、光のレベルがある点よりも下がると、色を認識することができない。でもカメラはできるから、映った画像は、日中に撮影されたものと変わらない。月の角サイズが、太陽と同じで、月が色を変えることなく、日光を反射するからだ。「昼の湖上」という幻想を打ち破ることができるのは、空にかすかに見える星だけかもしれない。