日本橋は、徳川家康が国の道の長さを測定する始点として、1603年にかけた橋で、時代劇を見ていれば、かならず当時を思わせる木造の日本橋が出てくる。そのせいか、「にほんばし」と「音」として聞くだけでも、どこか粋でハツラツとして江戸を感じさせる力がある。
ところが、「お江戸、日本橋 七つ立ち〜」と鼻歌まじりに見にいく観光客を、なんて茶番!と、これほど唖然とさせる橋も少ない。1964年の東京オリンピックのために作られた汚い高速が、橋の上を走っていて、下には日の当たらない黒い川が淀んでいる。
それでも、今回30年ぶりに訪ねてみたら、あの汚かった川の水が臭わない。東京湾の水が澄んできたように、忍耐強く環境保全、景観保全に尽くしてきた人たちがいるんだな〜と、30年ぶりに訪ねてみて、感動してしまった。
1964年と2020年の東京における二つのオリンピックの間の56年が、「破壊」から「創造への回帰」の時代であったと言えるように、今度は2020年の東京オリンピックのために、日本橋の姿が少しでも改善されることを期待してしまう。
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