「日本人は、子供を愛しているね。
大都会でさへも、たくさんの運動場や公園が作られているからね。
それにしても、こんな不思議な公園は見たことがない。」
今から18年ぐらい前、東京を歩き回ってこの公園にたどりついたとき、アメリカ人の夫がびっくりしてそう言った。ところが、実は私は、40年以上も前にこの公園でよく遊んだのだった。
「もう授業はやめて、タイヤ公園にいくか!」
お天気のいい日に小学校の先生がいってくれると、待ってましたといわんばかりに「ワー!」とみんなが声があげた。一列になって歩いて、10分もかからないこの公園にきて遊んだ。
どこもかしこも砂場。あるのは大きな滑り台と古いタイヤぐらい。
タイヤからタイヤへ走り回り、滑り台を一気にすべっては、また走る。
転んでも、ぶつかっても、ゴムのタイヤ。
自分がゴムボールみたいになって跳ね返される楽しさよ。
50代になって、改めてこの写真をみると思う。
年をとると、人間は何かを残したいと思うようになってくるが、
こんな洗練された公園を残せたら、どんなにステキなことだろう。
どこがどう楽しいのか、なにがこうも嬉しいのかわからないけれど、
年をとってからも思い出して、また笑いがこぼれるような、
そう簡単には解けない不可思議な魔法を、
差別することなく、訪れる人にかけてくれる公園、
いったい作った人は、当時、何を見ていたのだろう?
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