東京湾に浮かぶ人工の島の防波堤. 写真集「 Earth, Water, Fire, Wind, Emptiness: Tokyo Landscape.」より。 Click on the image for a larger view.
「Pentax 645D」タグアーカイブ
雪景色 2016
王女のレースと毒草—食べられる庭から
英名 Queen Anne’s Lace は、その名(アン王女のレース)にふさわしい美しい白い小花をたくさんつけている。野原に広がっている姿は、清廉そのもの。学名は「 Daucus carota」で、和名は「ノラニンジン」。
二年生で、かつてヨーロッパで食用として栽培されていた歴史をもつりっぱな野菜だった。今のニンジンの祖先らしい。現在では、根や葉にある薬用効果も認められている。ところが、これにそっくりな強い毒草があり、しかもいっしょに咲いていることがあり、とても危ない。 続きを読む
足元の水音—Tokyo Landscape
東京の高田馬場。写真の付近は、善福寺川が地下水路へと入っていくあたりで、川はやがてまた地上に出て神田川と合流する。先月末に出版した写真集「地水火風空〜東京ランドスケープ」に入れた写真は、プロジェクトのために撮影した写真のうちの2%にも満たない。この写真も、入れなかった98%のうちの一枚だ。
地水火風空
Earth, Water, Fire, Wind, Emptiness: Tokyo Landscape
がもうすぐ発売されます。
10年間住んだことがある東京、その東京の自然の風景、自然のランドスケープとは何か? という素朴な疑問からはじまり、日本仏教の五大でもある「地水火風空」よりインスピレーションを受けて、時間と空間を織り込んだ静かな物語のような写真集ができあがりました。22×28センチで、80枚のカラー写真からなる日英のバイリンガル写真集です。どうぞお楽しみに。
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デクレシェンド ~ Decrescendo
森の注意書き~ マナドノック地方より
ビーバーはどうした?
ワシントン山の夏
ワシントン山は、ホワイトマウンテン国立森林公園にあり、標高1917m。ニューイングランドではもっとも高い山だが、日本アルプスなどを考えると、高い山とは思えない。ところが、過酷で変わりやすい天候で、世界的に知られている。頂上で観測された地表最大風速は、なんと372km/h。1934年4月12日に観測されて以来、いまだに世界記録となっている。冬は、山頂の温度はー40度以下までさがり、夏でも平均最高気温は12度ぐらいなので、風のある日にはフリースをもっていく。また、雨も多い。
夏の天気がいい日には、待ってました!とばかり、有料自動車道の細い道を車やオートバイが、数珠つなぎになって山頂へと上っていく。運転手以外は、絶景をみながらのスリル満点のドライブが楽しめる。もちろん、ハイキングする人の姿もみられる。
写真は、山頂のすぐ下にあるネルソンクラグ(Nelson Crag)より撮影した。下にアルパインガーデン(. Alpine Garden)とタッカーマン渓谷 (Tuckerman Ravine)の先がみえる。ワシントン山は、とても堂々としている山で迫力があり、山頂からの景色は、なぜかチベットでみた景色を思わる。
この山は、かつてアベナキ族によって「偉大な精神の宿る所」と呼ばれた。17世紀にヨーロッパ人が、「自分たちは、山の神々の支配など受けない」ということを示すために登るまでは、人が踏み入ることはない山だった。アベナキ族の偉大なる指導者であったPassaconawayの魂も、死後に天から舞い降りて、神々とともに山に宿ったといわれている。
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