星から生まれたもの

宇宙はエネルギーから始まり、冷却して水素とヘリウムとなり、そこから星が生まれた。星が爆発して死んだときには、炭素や酸素ができ、長い間のこうした星の誕生と死の繰り返しによって、わたしたちも、まわりの環境も生まれた。宇宙はどこか遠くの場所であり、人間の体験している世界とは異質なものだと思いがちだが、実は私たちが生まれたゆりかごなのだ。

American Alligator ~ ミシシッピーワニ

信じられない話だが、フロリダに住むということは、ワニ(アリゲーター)といっしょに暮らすことでもある。池という池にワニがいて、画像の「ワニに注意。池に近寄らないように」という警告も、実は、今住んでいる分譲地内のものだ。実際、池の岸を見てみると、アシの中にワニがいた。

ワニ(アリゲーター)は、全長が4mぐらいまで成長するが、この池の主はまだ2m。とはいえ、歩道から10mのところで、堂々と御くつろぎ中。幸い、ワニは人間を恐れて避けることが多いので、人間のほうもワニのことを何とも思っていない。このワニも、じっと見つめる私に、「邪魔をしやがって、バカヤロー」と尾で水面をたたいて不快感を思いっきり示すと、水中へと隠れてしまった。なかなか貫禄がある。

Sabal Palmetto ~ 牧草地のヤシ

©William Ash

このヤシは、フロリダ原産で、高さが20メートルぐらいになる。幹がなめらかなものもあるが、中にはV字型の切れ目をもつものもある。この木は牧草地で撮影したのだが、メイン州で放牧された牛の姿を見てきたせいか、ヤシの木のまわりで牛が草をはむという景色にとまどいを感じる。牛とヤシの木?

Invasive ~ 侵略

©William Ash

ティンボ(Pacara earpod tree)は、コスタリカ減産だが、フロリダのいたるところで見られる。名前の由来となった個性的な形をしたさやの中には、たくさんの種がはいっているので、それらが同時に発芽して育ち、画像のようにずらりと並んでコロニーをつくったりする。

An Armadillo Tail~アルマジロのしっぽ

アルマジロというものを、生まれて初めて見た。後で調べたところ、ココノオビアルマジロというらしい。車を降りて近寄っても、平気で土の中の虫を鼻でほって食べている。視力が悪いのだろう。元は北アメリカの南西 部にいたのに、現在ではフロリダが元の生息地だと思われているほど、フロリダに適応している。ほんの1メートル先で、こんなおもしろい皮膚をした動物が、のんびりと餌を探す姿を見ていると、サファリパークにいるような気がしてくる。

Merritt Island, Part 5

©William Ash

メリットアイランド国立鳥獣保護区(Merritt Island National Wildlife Refuge)には、たくさんの水鳥がいて、種類も多い。一年中ここで暮らす鳥もいれば、渡り鳥もいる。

夫が撮影した日は、空は青く、緑のマングローブを背に、多くの白い鳥が羽を休めていた。美しい景色だった。でも、不思議なことだが、カラー写真よりも、この近赤外で撮った写真のほうが、自分が受けたその場の印象をはるかによく表している。