A Thin Layer of Air ~ 大気の薄い層

涼しくなってきたフロリダの夜を楽しもうと、バックレイクに行ってみた。水平線の向こうには、オーランドの明かりが見える。人間は、大気に包まれた小さな地球に住んでいる。大気の向こうには、無数の星がある。でも、地球に代わる星は見つかっていない。この星以外に、住める場所はない。

昨日のテレビで、火星をめざして訓練中の若き宇宙飛行士たちに、アポロ8号に乗った元宇宙飛行士が、宇宙から地球を見たときのことをこんな風に語っていた。

「はるか宇宙に何があるかなんてことじゃなくて、地球への興味を痛烈に感じたよ」

Full Moon over Buck Lake ~満月の湖上

今、あるプロジェクトのために忙しく、休憩といえば、夜風に当たりに外にちょっと出るだけの生活をしている。この一週間は、夜空は雲もなく晴れて、今夜は満月と重なった。

レンズを通して見る夜は、目がとらえる夜とはちがう。人間の目は、光のレベルがある点よりも下がると、色を認識することができない。でもカメラはできるから、映った画像は、日中に撮影されたものと変わらない。月の角サイズが、太陽と同じで、月が色を変えることなく、日光を反射するからだ。「昼の湖上」という幻想を打ち破ることができるのは、空にかすかに見える星だけかもしれない。

Spanish Moss (サルオガセモドキ)

©William Ash

サルオガセモドキ (英名:Spanish Moss、学名:Tillandsia usneoides)は、南部のいたるところで見られる。英名が「スペインゴケ」なので、コケのように思われるが、実は花をつける植物。寄生植物だけれど、ただ木から垂れ下がっているだけ。

それぞれの個体は小さいが、互いにもつれあって下に長く伸びているので、大きな植物体に見える。薄暗く、沼地のような森では、かなり不気味に見える。でも、20世紀初期には、車の座席のクッション材として使われたというから、見る人間の視点によって、植物も違って見えるらしい。

In a Field, Revisited ~ 牧草地、再び

前のブログの記事で、この木の写真をのせたことがある。あのとき裸のこの木を見て、ハリケーン・イルマのせいだろうとは思ったが、どうも本当にそのようだ。植物の再生をみることは、うれしい……。あの力、勢い、歓び、そして調べ。