地図上では、東京から大阪まで一直線で、400kmぐらいあるらしい。アメリカ東部には、その1.5倍よりも長いおよそ644kmにわたってのびる森林地帯がある。ニューヨーク州から、メイン州北部のカナダ国境までつづいている
ノーザン・フォリスト(Northern Forest)だ。
固有の生態系をもち、「人の手によって荒らされていない森」というのが、この森林地帯のうたい文句らしい。それでも、森のなかの村や町、小さな市では、200万人の人が住んでいる。
先週末に、この地域内にあるグレイト・ゴルフ・ウィルダネス・エリア( Great Gulf Wilderness Area)をちょっと歩いてみた。前のようにワシントン山の氷河圏谷の上から見下ろすのではなくて、圏谷の底に入ってみたわけだが、緑が香り、平坦でひっそりとした小道がつづいていた。
人間なら、すっかり瞑想モードに入りそうな道だが、植物のほうは、使えるものは何でも使って、林床から樹冠まで広がっていた。氷河期の迷子石や、氷河にけずられて落ちた巨大な岩もなんのその。シダ、苔、木々が生えて、まるで岩ひとつが小さな森のモデルのようになっていた。
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