東京駅と隅田川の間に、於岩稲荷田宮神社がある。19世紀に作られた「東海道四谷怪談」のお岩さんが祭られていて、お岩さんを演じる役者が、たたりを恐れて、かならずお参りをする場所として知られている。
お岩さんは実在した人らしいが、話そのものは全くのフィクションで、ある説では、不幸どころか幸福な人生をおくったとも言われている。なのに、どうしてわざわざ怖いお化け話をつくるのか? しかも、当時は大ヒットしたらしい。
妖怪とえいば、四国遍路をしていたとき、フィクションどころか、手が出てきた! 声が聞こえてきた!と、お坊さんや遍路から、お化けの体験話を聞いたことがあった。不思議なことに、みなさんどこか生き生きとして、ほくそ笑むような感じで話をしてくれた。今にして思えば、この人たちこそが、ほんとうは妖怪だったのかもしれない。
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