見捨てられたオレンジの果樹園

©William Ash

オレンジの果樹園の名残りのような風景が広がっている。オレンジの木は50年ぐらい果実をつけることができる、とても生産性の高い果樹のひとつ。オレンジの栽培にフロリダの土壌と気候が適しているので、たくさんの果樹園が見られるが、この果樹園のように静かに姿を変えていくものもある。

Pacara Earpod Tree ~ ティンボ

フロリダで、ティンボという木をはじめて知った。ティンボの英名は Pacara Earpod Tree、学名は Enterolobium contortisiliquum。

とてもおもしろい木で、何度か写真を撮った(その1その2)。上の写真は、ティンボの種がはいったさやで、直径が7センチもある。英名の一部「耳のようなさや( Earpod)」は、ここから来ているようだ。さやの形からもわかるように、この木はマメ科で、フロリダでは侵入種になっている。

フロリダの光

©William Ash

Merritt Island の鳥獣保護区に行った。自然の表情が豊かなメイン州から、緑一色のフロリダに移ってきて、なかなかここの自然になれなかったが、この保護区ではじめて天国的な穏やかさを感じた。

A Thin Layer of Air ~ 大気の薄い層

涼しくなってきたフロリダの夜を楽しもうと、バックレイクに行ってみた。水平線の向こうには、オーランドの明かりが見える。人間は、大気に包まれた小さな地球に住んでいる。大気の向こうには、無数の星がある。でも、地球に代わる星は見つかっていない。この星以外に、住める場所はない。

昨日のテレビで、火星をめざして訓練中の若き宇宙飛行士たちに、アポロ8号に乗った元宇宙飛行士が、宇宙から地球を見たときのことをこんな風に語っていた。

「はるか宇宙に何があるかなんてことじゃなくて、地球への興味を痛烈に感じたよ」

Full Moon over Buck Lake ~満月の湖上

今、あるプロジェクトのために忙しく、休憩といえば、夜風に当たりに外にちょっと出るだけの生活をしている。この一週間は、夜空は雲もなく晴れて、今夜は満月と重なった。

レンズを通して見る夜は、目がとらえる夜とはちがう。人間の目は、光のレベルがある点よりも下がると、色を認識することができない。でもカメラはできるから、映った画像は、日中に撮影されたものと変わらない。月の角サイズが、太陽と同じで、月が色を変えることなく、日光を反射するからだ。「昼の湖上」という幻想を打ち破ることができるのは、空にかすかに見える星だけかもしれない。