岩と潮

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©William Ash     Bates-Morse Mountain Conservation Area より

ベイツモースマウンテン保護地区Bates-Morse Mountain Conservation Area
湿地帯には、大西洋の海水が流れ込み、潮の満ち引きによって水位がかわる。

冬、湿地帯は氷や雪でおおわれ、まわりの岩には、満ち潮のあとが残されている。

 

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メイン州の詩 ~ 深まる冬

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© William Ash, Bates-Morse Mountain Conservation Area in Phippsburg

 

氷点下の日々

湖も 湿地帯も 川も 白

脳内も 白

そこへ ぽつんと

うかんでくる あなた

 

 

 

(写真集 Between Two Rivers: A Year at Bates-Morse Mountain Conservation Areaより)

晩秋のアーカディア国立公園

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Acadia National Park by William Ash  画像をクリックして拡大してご覧ください

 

アーカディア国立公園(Acadia National Park)から紅葉の季節が去ると、
それを追うかのように訪問者もいなくなる。
車道をいく車の数はめっきりと減り、トレイルには人影がほとんどない。
けれど、目を奪うばかりの美しさは、以前としてそこにある。
大西洋を望む森の公園に、静寂のときが訪れた。

この日、カナダからの北極気団が吹き荒れるなかも、
海はおだやかで、鋭い青さが一層、冴えていた。

 

霧峰に向いて

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Fog bank and Pemaquid Point by William Ash (写真をクリックして、拡大してご覧ください)

ペマキットポイント(Pemaquid Point)まで出かけた。この上なく美しいニューイングランドの秋の日、空に雲はなく、水平線もくっきりと見えているかのようだった。

ところが、目を凝らしてみれば、水平線と見えていたものは、メイン州ではよくみられる霧峰(fog bank)とよばれる濃い霧の層だった。霧峰は、思いのほか速いスピードで、岩場に座っていた私たちに迫ってきた。

海と空という大きく確かだった空間は、あっという間に霧のなかにきえ、太陽は真昼の白い満月に変わり、その白光にきらめく霧のなかで私たちはじっとして、霧がからだの中をも抜けていくような感覚に酔いしれていた。やがて、波音にまじって、人の声がした。「30年もここに通いつづけているけれど、こんな美しい霧峰は、はじめてだわ。」

 

高潮のペマキットポイント

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北米の北東部、大西洋に面したメイン州のペマキトポイントの海は、嵐がはるか海上に移ったあとも、そのなごりに荒れていた。晴れた空のもと、波が白銀にふくれあがっては、灯台の足下の入り江に打ちつけていた。(bt William Ash 2013年3月)