ワシントンDCの風景 ~ パンダに会えた日 Part 1

ずっと行きたかったスミソニアン国立動物園に、やっと行けた。お目当ては、パンダ。子供が1頭、大人が2頭いる。画像は雄のTian Tian。

この日に会えたのは、大人の2頭。DCの冬はパンダにとっては寒いので、室内にいる。

でも、雪も好きらしい。2021年1月末にDCに積雪があった時、彼らが雪の上を楽し気に転げ回る姿が世界中に流れた。

ぬいぐるみでないのが不思議なぐらい、パンダという生き物は可愛い。1972年に上野動物園にきたランランとカンカンも見たことがあるが、すごい行列でほとんど見えなかった。

上野ほどではないが、この動物園でも見物客はグループに分けられて中に案内された。結局、数分しか見ることができなかったが、ガラス越しとはいえ、間近に見られたのが嬉しい。高齢らしいが、毛並みも良く、とても元気に見えた。

人間はやはり動物だな。こうした可愛い動物の貸借を通して、友好関係を強調する。かつては王族は、世界の王族間で結婚をさせて勢力を伸ばしたものだが、今はこんな無邪気な生き物が、ちょこんとDCの動物園で竹を食べて米中の友好に貢献をしている。

パンダの魔法が、永遠に続きますように。

 

ワシントンDCのクリスマス 2021 ~ Part 2

©︎William Ash

カナダ大使館のクリスマスツリー。ノーバスコシアから持ってきた木らしい。
後ろの建物は、国立アート美術館。

クリスマスツリーは、とてもノスタルジック。この1年がどうであれ、どこか美しく落ち着いた心持ちにしてくれる。イルミネーションを楽しみながら街を歩くと、平和のありがたみをしみじみと感じる。

でも、

ひとつ前のブログの議事堂前のツリーにせよ、どこにせよ、環境問題を国際会議で議論している政府機関が、森にとってはハブとして重要であったに違いない大木を切って、わざわざ運んで飾っている。

来年には、使い回しが効く人工の巨大クリスマスツリーが登場してくれて、もっと明るい気持ちでツリーのイルミネーションを楽しめるといいなぁ。

ワシントンDCのクリスマス 2021 ~ Part 1

©︎William Ash

We wish you a Merry Christmas
from Hakusan Creation

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日中はTシャツでも歩けるような天候に恵まれたDCのクリスマス。
メイン州の雪嵐のクリスマス、フロリダの30度越えのクリスマス、
KCの0度ぐらいのクリスマスと、
様々な気候の中でクリスマスを過ごしてきたが、
DCの気候は東京に近くて過ごしやすい。
でも、流石に12月末にTシャツ日和になるとは思ってもいなかった。
市内では、サンタの帽子を被った人が歩いていたりする。

ワシントンDCの風景 ~ 693,000 本の白い旗

©William Ash

10月4まで、ワシントンDCのワシントン・メモリアルの周りには、コロナで亡くなられた人を追悼する白い旗が並べられている。合計死亡者数と旗の数が合うように、日々、旗を足している。追悼に訪れる人も、後を絶たない。

私たちが訪れた水曜日の死亡者の数は69万3000人だったので、それに近い数の旗が芝一面に、広がっていた。数字を旗として認知して、あらためて死亡した人の数の多さに驚かされた。白い花の海だった。

これを、データ・ビジュアライズというのだろうか。

旗の中には、追悼の言葉が、家族や知人によって書かれたものもある。風になびいたとき、「ママ…」「パパ…」「おばあちゃん…」「ミス…」という言葉が視界に入ってくると、心が痛んだ。

コロナは収束に向かっているというけれど、アメリカでは毎日およそ2000人が亡くなっている。今日の10月1日金曜日現在では、69万7988人。

ただ、不思議でならない。義務ではないが、まわりでジョギングや散歩をしている人たちが、全くマスクをしていない。この旗の海が視界に入っているはずなのに、どういうことだろうか? まさにサバイバー・バイアス。

子供たちはワクチンを接種していないし、いつ新種のコロナが現れるかわかない。つくづく、同じものを見ても人の反応はそれぞれで、脳内ワイヤリングのちがいを感じた。