フロリダの光

©William Ash

Merritt Island の鳥獣保護区に行った。自然の表情が豊かなメイン州から、緑一色のフロリダに移ってきて、なかなかここの自然になれなかったが、この保護区ではじめて天国的な穏やかさを感じた。

Spanish Moss (サルオガセモドキ)

©William Ash

サルオガセモドキ (英名:Spanish Moss、学名:Tillandsia usneoides)は、南部のいたるところで見られる。英名が「スペインゴケ」なので、コケのように思われるが、実は花をつける植物。寄生植物だけれど、ただ木から垂れ下がっているだけ。

それぞれの個体は小さいが、互いにもつれあって下に長く伸びているので、大きな植物体に見える。薄暗く、沼地のような森では、かなり不気味に見える。でも、20世紀初期には、車の座席のクッション材として使われたというから、見る人間の視点によって、植物も違って見えるらしい。

Alien Landscape, Part 1 ~ 異質な風景 Part 1

©William Ash

自分にとってフロリダの景色はとても異質で、どこかにまだ相いれないものがある。自然光の中で撮影してきたけれど、この土地を理解していないせいだろうか、なかなか難しい。むしろ、この土地から自分が感じるものは、赤外線撮影で得られたイメージのほうが近い。

丸保山古墳と百舌鳥古墳群

kofun_maruhoyama2丸保山古墳の前には、八丈神社がある。この古墳も大仙古墳(仁徳天皇陵)の陪塚とされている。大仙古墳のすぐ西側にあり、全長が87メートルの前方後円墳だ。
kofun_maruhoyama1堺市の百舌鳥古墳群の中に住めたことは、本当に貴重な経験だったと思っている。お墓でありながら、墳丘の「緑」と壕の「水」が、都会のなかで野生動物を呼ぶオアシスとなっている。また、周りが散歩道になっていたり、公園になっている古墳もあり、人々に愛されている。しかも、1カ所に集中することなく、4キロ四方にわたってこうしたオアシスが点在している。へんな話だが、古代の墓場に、未来の理想的なお墓、いや、未来都市のあり方を見た気がした。

 

永山古墳と百舌鳥古墳群

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永山古墳 by William Ash

永山古墳は全長およそ100メートルの前方後円墳で、大仙古墳(仁徳天皇陵)の陪塚と考えられている。私たちが堺に住んでいたときには、この壕は釣り堀として使用されていた。古墳のお堀で、釣り糸をたれてのんびりと釣りをしている人をみて、なんか時の流れを感じさせる風情があり、それでいてどこか悠長な景色だった。調べたところ、この釣り堀は2011年に95年の歴史をとじたらしい。(画像をクリックすると拡大されます)

乳岡古墳と百舌鳥古墳群

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乳岡古墳 by William Ash

堺には大小あわせて107の古墳があったが、60基以上が消滅している。残されたものでも、壕が埋め立てられて住宅地になったり、墳丘そのものが削られるなどしている。写真の右をしめる乳岡古墳は、百舌鳥古墳群のなかで、最も古いものらしく、かつては全長155メートルもあった前方後円墳だったが、今では後円部が残るだけとなっている。