もうすぐ発売!〜 地水火風空

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東京のランドスケープの写真集

「 Earth, Water, Fire, Wind, Emptiness: Tokyo Landscape」

6月28日に発売されます。

日英バイリンガル編集です。こちらをクリックして、詳細をご覧ください。また画像の本の表紙(左)と裏表紙(右)をクリックすると拡大されます。

 

ランドマークの定義

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©William Ash

女神が海を見渡して、トーチを空へと掲げている。自由の女神は、世界中の疲れた人々や虐げられてきた人々を受け入れることを宣言するもので、彼女の後ろには、海をわたってきて夢を叶えようとする人々が目指す大都市が横たわる。

日本には、写真の東京をふくめた4都市に、自由の女神のレプリカがあるそうだ。女神の慈愛の精神にふさわしい都市を目指しているのだろうけれど、ニューヨークの自由の女神様も、日本の自由の女神様も、たまには後ろを振り返って、内陸の様子も見ていただきたいもの‥。

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地水火風空 

earth_water_fire_wind_emptiness__book_cover Earth, Water, Fire, Wind, Emptiness: Tokyo Landscape
がもうすぐ発売されます。

10年間住んだことがある東京、その東京の自然の風景、自然のランドスケープとは何か? という素朴な疑問からはじまり、日本仏教の五大でもある「地水火風空」よりインスピレーションを受けて、時間と空間を織り込んだ静かな物語のような写真集ができあがりました。22×28センチで、80枚のカラー写真からなる日英のバイリンガル写真集です。どうぞお楽しみに。

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神々のいる所 ~ 瞑想

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©William Ash

宮崎駿氏の作品をみた人なら、繰り返し登場する「あるモチーフ」に気がつくはず。
そう、樹だ。天空の城ラピタ、となりのトトロ、もののけ姫などには、力強く空へとのびるりっぱな樹が出てくる。

古代の日本人は、樹木、とくに広葉樹には、天からの神々が宿っていると信じていた。大地にしっかりとはった根、空へと広げた枝々、風をうけ、太陽の光を浴びながら、人間よりもはるかに長い時を生きる樹木。これが「神性なるもの」でなくて、なんであろう。インドの詩人で、アジア人ではじめてノーベル文学賞を受賞したタゴールは、樹をこう謳い上げた。

地球は 樹々を通して
絶え間なく 天に話しかけ
天も それを聞いている

 

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Tokyoランドスケープ

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©William Ash

都市はどこでもそうだが、東京も、層の重なりからできている。ひとつの層の上に、また別の層が重なっていき、時とともに古い層がのぞかれ、新しい層が加わる。でも、景色を見るときは、全体をただひとつの固まりというか、昔も、これからも、永遠にあるもののように感じる。

もし、100年前に、この写真をとった場所にいるとしたら‥‥、見えるのは、東京湾と水平線、そして空だけ。写真にあるビルや鉄道はもとより、陸もなく、運河すらなかった。そして、自分はといえば、船の上にいることになる。

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東京ゴースト・ストーリー

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©William Ash

東京駅と隅田川の間に、於岩稲荷田宮神社がある。19世紀に作られた「東海道四谷怪談」のお岩さんが祭られていて、お岩さんを演じる役者が、たたりを恐れて、かならずお参りをする場所として知られている。

お岩さんは実在した人らしいが、話そのものは全くのフィクションで、ある説では、不幸どころか幸福な人生をおくったとも言われている。なのに、どうしてわざわざ怖いお化け話をつくるのか? しかも、当時は大ヒットしたらしい。

妖怪とえいば、四国遍路をしていたとき、フィクションどころか、手が出てきた! 声が聞こえてきた!と、お坊さんや遍路から、お化けの体験話を聞いたことがあった。不思議なことに、みなさんどこか生き生きとして、ほくそ笑むような感じで話をしてくれた。今にして思えば、この人たちこそが、ほんとうは妖怪だったのかもしれない。

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Tokyo~人の森の気配

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©William Ash

メイン州は、森林面積の占める割合が86%と全米でもっとも高く、その割合は世界の傾向に反して、なぜか年々増えている。そういうところに住んでいると、ときどき東京の町中を歩きたくなる。

東京の住宅地は、ぎっしりと家で詰まっていて、とてもおもしろい。東京の一世帯あたりの平均の居住面積は、約68㎡。写真は板橋区で、人口密度は1k㎡あたり16924人。メイン州は、15人‥‥。

都心や湾岸でなければ、東京には、まだまだ一戸建ての家が多く見られ、夕方に歩けば、焼き肉やカレーの臭いが風に漂っていたり、テレビの音がし、自転車を降りて門のなかにしまう人や、洗濯物をあわてて取り入れる人の姿がバルコニーに見られる。

そして、煩雑ながらも家々の前にならぶ植木鉢の数々。美しいもの、優しいものに寄りそう人の心が見えてきて、ほっとしたり、うれしくなったりする。

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中央防波堤—海上のオリンピック

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©William Ash

中央防波堤は内側(画像中央)と外側(画像下)を合わせると、東京湾にある埋立て地のなかでもっとも大きく、完成時の予想面積は989ヘクタール。東京ドームの127倍にもなる。東北大震災の瓦礫50万トンも、ここに埋められている。

地平線上には、同じく埋立て地のお台場がみえ、その後ろに東京の都心が続く。これまでに250平方キロメーターもの東京湾の海が、埋立て地にかわった。公園などもつくられて、憩いの場所にもなっている。

そして、ついにオリンピックまでやってくる。

ここで、2020年の夏、オリンピックの一部の競技が行われる。外側埋立地で自転車競技、内側埋立地の海の森公園で、ボート、カヌー、馬術などが予定されているらしい。

潮風のなかのオリンピック‥。東京湾のイメージは、子供のころとは比べ物にならないほど、クリーンで、しかも洗練されたものになっている。

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日本橋—日本の橋

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©William Ash

日本橋は、徳川家康が国の道の長さを測定する始点として、1603年にかけた橋で、時代劇を見ていれば、かならず当時を思わせる木造の日本橋が出てくる。そのせいか、「にほんばし」と「音」として聞くだけでも、どこか粋でハツラツとして江戸を感じさせる力がある。

ところが、「お江戸、日本橋 七つ立ち〜」と鼻歌まじりに見にいく観光客を、なんて茶番!と、これほど唖然とさせる橋も少ない。1964年の東京オリンピックのために作られた汚い高速が、橋の上を走っていて、下には日の当たらない黒い川が淀んでいる。

それでも、今回30年ぶりに訪ねてみたら、あの汚かった川の水が臭わない。東京湾の水が澄んできたように、忍耐強く環境保全、景観保全に尽くしてきた人たちがいるんだな〜と、30年ぶりに訪ねてみて、感動してしまった。

1964年と2020年の東京における二つのオリンピックの間の56年が、「破壊」から「創造への回帰」の時代であったと言えるように、今度は2020年の東京オリンピックのために、日本橋の姿が少しでも改善されることを期待してしまう。

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ファーストフード~日本スタイル

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©William Ash

このサイトの英語版のほうで、今回、夫が日本のファーストフードについて、こんなことを書いている。果たして、外国の人にその良さがわかるだろうか?

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少なくとも欧米でファーストフードといえば、体によくない食べ物の代名詞だが、
日本のファーストフードは、そんなレベルまで落ちていない。
たとえば、ぼくが、ちょっとお腹がすいたので立ち寄った最後の店では、
9ドルぐらいでこんなものが食べられた。

魚、エビと野菜の天ぷら
ごはん
お味噌汁
ほうれん草のおひたし
お漬け物
食前に緑茶、
食後に番茶

ちなみに、ごはんとお味噌汁は、おかわり自由。

いや、ちがう。これで6ドルだった。
9ドルとなったのは、これにグラス一杯のビールをつけたからだ。

おまけに、注文したらすぐに出てくる。
たいていの店の入り口に食券をうる機械があり、
そこでチケットを買って、中に入って給仕の人に渡すだけ。
数分もすれば、すぐに出てくる。そして食べたら、店を出る。

ーーーーー

日本のファーストフード的飲食店は、素材の生産国にもよるが、価格と栄養の点で理想的。「ごはんにお味噌汁」が定食にはついてくるし、うどん、そば、天ぷら、ラーメンというものが手軽に食べれる。

ひと昔前はこういうお店のお客は、サラリーマンや独身男性がほとんどだったのに、今では、塾帰りの子供、学生、女性客、老人、家族連れなど、顧客層がものすごく広がっているのをみて驚いてしまった。

アメリカでも和食は浸透しているけれど、たいしたこともないのに、もったいぶった店もあり、それがファーストフード的なお店になると、とんでもないものが出てくることがある。

たとえば、ポートランドのオーガニックで有名なホールフードの飲食店で、うどんを注文したことがあるのだが、コンソメ味のみそ汁の中に、麺とともに薄いレタスが浮いていた。夫は、レタスを箸でつまみあげてひとこと、

「いったい、何を注文したっけ‥‥?」

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