完璧なフォーム

アーチェリーは、ダンスと同じでフォームが命。アーチャー(射手)と矢、的が完璧に一直線に並ぶように、一つの動きを延々と繰り返す。

アメリカのブレイディ・エリソンは、今、誰もが認める最も優れたアーチャーの一人だ。2023年のゲーター・カップでは、パリのオリンピック参加権を賭けた競技がおこなわれていたが、上の写真はその時のブレイディ。

彼は、パリのオリンピックでは、銀に輝いた。金は韓国のキム・ウジンだったが、ともかく接戦だったので、最後にはたった一本の矢によるシュートオフになった。そして金の放った矢が、ブレディの矢よりも、5ミリだけ中心に近かったので、金の優勝となった。的への距離は、70メートル。「5ミリ」という数字が勝者を決めるほど、リーカーブの世界は厳しい。