今年は、庭にクローバーがものすごい勢いで広がっている。乾燥させてパンにまぜようと、花をつみながらフラフラしていると、シロツメクサのほのかに甘い香りがする。でも、この花は、大丈夫かな?
食べられる野草をみつけるときに参考にしている本は、Edible Wild Plants by Lee Aleen Petersonで、この本によれば、シロツメクサの若葉と花、種は食用になり、「葉はなまか煮て料理に、花はお茶と粉にできる」とある。確かにそうなのだが‥‥‥
シロツメクサは、組織が傷つくと、2種の遺伝子が組みあわさって、猛毒の「シアン化物(青酸)」を合成することがあるらしい。その大半は、冬が温暖な地域にあるシロツメクサで、冬が低温の地域にはあまりみられない。科学者が、なぜこうした二極化が生まれてたのかを研究中で、カタツムリなどによる食害に対する防衛のためではないかと推測している。
アメリカの野草愛好家の間でも、中毒の原因となるシロツメクサのシアン化物のことは、あまりあげていない。でも、Eat The Weeds のサイトには、しっかりと「絶対に、しおれたものや、カビのはえたもの、発酵したシロツメクサは食べないこと。必ず、新鮮なものか、完全に乾燥させたものを食べること。」などと書いてあった。どうも摂取方法、摂取量には気をつけなければいけないようだ。
つまるところ、やっぱり、カタツムリであれ、人間であり、みんなが欲ばらず、いろいろなものを、少しずつ自然からいただくことだろうか。そうしたら、冬が温暖なところのシロツメクサだって、毒を内に生まないように遺伝子を変えて、進化の方向を転換してくるかもしれない。
メイン州は冬が長く寒いから、シロツメクサは安全かもしれない。たとえそうであれ、土壌改良だけでなく、受粉に必要なマルハナバチや、ミツバチもよんでくれるシロツメクサ。もうそれだけで、十分すぎるぐらい。ありがとうね。
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