Summer Dreams ~ 夏の夢

メイン州の夏を思い出している。林冠をぬける風のささやきが、空を近くに感じさせてくれた。別にこれといって壮大ではないけれど、この暖かな夏の風には、秘密がいっぱいつまっていたように思う。

不忍池

東京の東部は、江戸幕府以来続く湿地の埋め立てによってできた土地であり、堤防によって守られている。そんな中で、埋め立てを逃れて今にあるのが、上野公園の不忍池だ。

不忍池は、第二次世界大戦時は米の栽培に使われ、戦後は埋め立てて野球場にしようという案もあったらしい。ボート乗り場の歴史は古く、1931年にまでさかのぼる。

写真集 「 Earth, Water, Fire, Wind, Emptiness: Tokyo Landscape」より。

台場公園(第3台場)

写真の下半分にある日本庭園のように見えるのは、第3台場とも呼ばれる台場公園。今ではのどかなこの場所も、元は、江戸幕府に開国をせまったアメリカ海軍司令官ペリーとの闘いに備えて1853年に作られた砲台だった。

その向こうに見えるのは、もちろん人工島のお台場。高層ビルの間からは、海上にかけられた東京ゲートブリッジが見える。

台場公園は、今でこそ、お台場海浜公園の入り江にそって歩いていけるが、1853年当時は、浜から数キロも離れていたらしい。公園はデートスポットとして有名だが、それだけじゃない。東西南北、どの方向を見ても、この165年の間に東京湾がどれほど埋めたてられてきたかを実感できる場所でもある……。

写真集 「 Earth, Water, Fire, Wind, Emptiness: Tokyo Landscape」より。

Kasai Rinkan Park ~ 葛西臨海公園

葛西臨海公園は、開発によって破壊された自生地を保存するために東京湾に造られた人工の島にある。橋は、東京、千葉、デズニーランド、成田空港をつなぐ高速道路の一部。また、スピーカーは、津波警報を知らせるためのもの。写真は、写真集 「 Earth, Water, Fire, Wind, Emptiness: Tokyo Landscape」より。 Click on the image for a larger view.

Tokyo Gate Bridge ~ 東京ゲートブリッジ

東京ゲートブリッジ(Tokyo Gate Bridge)は、全長2618m。そのうち、海上をまたいでいる部分の長さは、1618mで、レインボーブリッジの2倍もある。もっとも陸から離れた東京湾上に建設された高速道路で、水平線上の小島は、ゴミの埋め立てによってできた中央防波堤(Chuo Bohatei)だ。橋にもいろいろあるけれど、橋に水と空がかかわるとき、数学の美しさを感じる。

写真集「 Earth, Water, Fire, Wind, Emptiness: Tokyo Landscape