The Long Winter ~ 長い冬

©William Ash

メイン州の冬は長い。これまで信じられないほど暖かく、最高気温は10℃を超える日もあるほどだったが、そのまま夏へと続くはずがない。

金曜日の晩、ポートランドへ買い物に行けば、突然に雪が降りだし(上の画像)、

土曜日には気温が-17度まで下がり、強風による体感温度はさらにそれを下回って、しっかりと防寒していないと命取りになるような寒さとなり、

火曜日には、日本でもニュースになるぐらいの大雪が北東岸を襲った……。

正直なところ、お天気に気を配りながらの冬の生活というものは、やけに人間らしくて味わいがある。いつもは地味〜な気象予報士たちが、冬になるとやたらハッスルして楽しそうにさへ見える。他の惑星に移住しようと思ったら、大気の状態を「お天気」なんて、軽く言っていられないのが人間なのだから。

Blizzard, March 2017~ 3月の大雪

©William Ash

今日は午後から大雪、強風となり、30〜40cm ぐらいつもっている。夕方には1時間の間に5〜7cm も積もり、視界がきかなかった。とても静かだ。メイン州ではそんなに珍しいことではないけれど、今回は、ワシントンD.C.やマサチューセッツ、ニューヨークでも大雪というから驚く。

Winter Fog ~ 冬の霧

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先週末、例年よりも早くやってきた暖かな春の大気が、冷たく固い雪の上を流れて、一日中濃い霧が立ちこめた。写真は日没の頃にとったもので、遠くのブラックベリーの生えた野原へと、樹々が続いているのがわかる。雪ひとつでも、大気が変われば、本当にいろいろな風景が生まれてくる。いつもは4月に見かけるシマリスも、もう冬眠から目覚めてしまったようで、霧にまぎれて家のまわりを走っている。

Channels ~ 浜辺の探索3 水路

©William Ash

砂から流れ出る海水が、砂浜の表面に水路を作っていた。右から光が当たれば、水路は砂浜の表面から盛り上がっているように見えるし、左から光が当たると、砂に掘られたように見える。(リード州立公園、メイン州)

Celebrating Winter ~ 冬を祝う

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それまでの雪嵐がウソのように、先週末からは暖かな日が続いている。日曜日と今日は、最高気温が10℃を超えた。さすがに冬も、一休みしたと見える。家のまわりの針葉樹も、重たい雪が解けてくれて、いかにも身軽だ。

この一年、同じ所から撮影してみた。春と夏、秋の風景はこちらから。
、夏、秋

Let it snow… 雪やこんこん、こんこん、こんこん、

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珍しいことに、この9日の間に雪嵐が5回もきた。まるで、1回しかなかった1月の反動のようだ。「雪かきが楽しい」なんて思ったのもつかの間、メイン州中央部にあるここらへんでも、9日間で1.2 mを超え、毎日雪かきをするはめになった。

南部のポートランドでは、2017年2月は歴史上8番目に雪が多い月となり、しかもまだ半ば。州都のオーガスタの平均の年間降雪量が1.8 m、ポートランドは1.6 mだから、量としてはたいしたことがないが、こうも集中して降られると、雪の置き場がなくなっていく。ドライブウェイと車道が出会う場所には、すでに1.8mの雪の壁ができた。

スキー場は大喜びし、スノーモービル狂は、週末に森の中を走り回るにちがいない。昨年の冬には雪が少なくて、夏には森のシダが枯れたから、この雪も実は恵みだと思えば、みんな大助かりなのかもしれない。それに、キャビンフィーバーも完全に消えた。が、今度は筋肉痛だ。

Harbinger ~ 前兆

昨日は、最高気温が7℃と高めだったが、夜になると氷の結晶が月のまわりに月輪を作った。そして案の定、今日は、この冬一番ともいえる雪嵐がきた。サラサラのメレンゲのような雪が20センチぐらい積もり、外の気温はただ今、ー15℃。

最近は、雪かきが、冬の最高のアウトドアスポーツになってきた。メイン州の冬は長く、引きこもりがちになる。せめて雪かきのためにでも外に出て太陽に当たれば、キャビンフィーバーも癒えるし、汗を軽くかいて体も軽くなり、ビタミンDも体の中で作られる。

だから、電動の除雪機もあるのに、スコップで雪をかきたくなる。年齢、体力も考えず、スコップ片手に70メートルの雪かきに果敢に立ち向かう。無謀だ〜、と思いつつも、顏に当たる冷たい風もなんのその。

Winter Woods ~ 冬の森 2017

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家のまわりの森は、冬になると広々とした感じになる。他の季節とちがって、隠れているものなどない。すべてが見渡せてしまうから、探してまわる必要もない。そんな森に入っていくと、巨大で空っぽな倉庫に入っていくような感じがしてくる。