湿地に春が訪れて‥。

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5月、湿地をおおう草は、まだ茶色。もつれあって伏したまま。でも水の中では、命が静かに目覚めてきている。水面をみれば、生命の活動を示す小さな泡が浮んでいる。

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森に春が訪れて‥。

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冬が長びいて春の訪れがおくれていたが、ここにきてやっと春めいてきた。
木々は芽吹き、その下では、シダのやわらかな緑がひろがりはじめた。春だ、はる。

 

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春をまつ森

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メイン州に住む人間は、春夏秋がすばらしいせいか、冬になると「寒い、長い」とグチをこぼす。が、今でもそれが続いている。今年の3月は、世界的には歴史上4番目に暖かい3月だったらしいが、アメリカ北東部は例年よりも寒かった。

上の写真をくらべれば、どれほど冬の寒さが例年よりも長引いているかよくわかる。家のうしろにある森で撮ったものだが、向って左は2010年5月3日、右は先週4月27日の様子だ。

奇跡がおきて、一気に森が左のような姿になってくれたらいいが、どうもおこりそうもない。ただ、ありがたいことに、渡り鳥たちはもどってきていて、美しい鳥のさえずりだけは、春を感じさせてくれる。

 

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今年のトマトの栽培は?

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今、トマトの苗を種から育てている。エアルームとよばれる固定種を中心に、20種類以上のトマトの苗100本が、今か今かと外に出る日を待っている。

でも、まだ霜がおりることもあるので、あと3週間ぐらいは家のなか。メイン州の夏は短く、また春の陽気もあてにならないので、種から直播きすると、霜や日照時間不足で収穫までいかない。

4月から5月にかけて、毎年のことながら家の窓際を、トマトの苗が占領していく‥‥。が、スムージーにしたりドライにできるトマトが一年分以上できるなら、がまんがまん。

それに、なんといっても、エアルームのトマトの美しさ。ハイブリッドのトマトとちがって、収穫量もすくないし、栽培するのはむずかしいけれど、そんなことはどうでもいい。緑のトマト、オレンジのトマト、黒紫のトマト、縞模様のトマト‥。栽培するものの心を、ワクワク、驚嘆させてくれるほど、美意識と生命力にあふれた生き物なのだ。

 

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手作りのハードサイダー(りんご酒)

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先週末、ハードサイダーができあがった。ハードサイダーは、リンゴジュースを発酵させてつくる発泡酒のことで、日本ではシードルとよばれているようだ。

イギリスをはじめとしたヨーロッパで愛されてきたお酒なので、ニューイングランドでも、植民地時代から作られてきた。20世紀になって、ビールに取って代わられて、長い間、影を潜めてきたものの、この数年、その人気がグルテンフリーの食品をもとめる人々によって復活してきているという。

我が家の場合、ハードサイダー作りは、毎年秋の終わりにはじまって、春に完成する。まず近くの果樹園から、保存料なしの100%純粋のリンゴジュースを買ってきて、36リットルの容器にジュースをまとめて入れる。それに砂糖かハチミツを一次発酵のためにいれ、二次発酵時に、オイルコーティングされていないレーズンを追加するだけ。イーストは必要ない。そして、完成したら、上の写真のように小びんにわける。

もちろん、味に凝る人は、サイダー用のリンゴを買ってきてプレスして、そのジュースから作る。また、レーズンは、ほとんどがオイルコーティングされているが、それだとジュースが腐ってしまうので、絶対にオイルなしのレーズンを使う必要がある。私たちは、Whole Foodsから買ってくる。

手作りなので、毎年、サイダーの味が微妙にちがう。市販のものよりも甘みが少なく、さぱりしている。リンゴジュースのもとに使われたリンゴの種類はもちろんのこと、ハチミツ、砂糖によっても味がちがってくるようだ。

でも、毎回、さわやかで素朴な味であることには変わりはない。手作りのものは、口にすればすぐわかる。無理のない味というか、口当たりがいい。お酒はほとんど飲まない私たちだが、これからの季節、このハードサイダーがクリスマスまでは、毎晩少量ながら食卓にあがる。

ちなみに、りんご酒づくりに失敗したら、ほおっておけばリンゴ酢として使えるそうだ。ムダがなくていいかもしれない。

 

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春の洪水

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先週の火曜から水曜の朝にかけて、大雨が降った。大地はまだ雪解け水を吸収できず、その上の豪雨。ついに、洪水がおきた。ケネベック川沿いにあるハロウェルという町でも川が氾濫し、ダウンタウンのレストランや駐車場が浸水した。

写真の左は水曜、中央が木曜、右が金曜のようすだ。車のとまっている向こうにある板は、船着き場のデッキで、夏などは、川の水面がデッキよりも3メートルぐらい低い。Spring Flood(春の洪水)という言葉が、天気予報でよく使われるが、一晩にして、ここまで水かさが増すものか‥‥。

ちなみに、今回の洪水で浸水した建物の一部に、「歴史的記録を打ち立てた1936年の洪水では、ここまで水がきた」という記録が彫られていた。それは、今回の洪水どころではなく、建物の高さにすると2階分ぐらいが浸水したようで、目も疑わんばかりの高さにあった。そして、1980年代にも、ほぼ同じ規模の洪水が起きている。

日本では考えられないような大きな川の土手や海沿いに、アメリカ人は平気で町をつくり家をたてる。しかも、なぜか地価が、普通の土地よりもずっと高い。最近の自然災害の増加により、保険会社は大きな損害をこうむり、こうした洪水ゾーンにある家を保険にいれなくなったばかりでなく、安全な場所にある家の保険料までもあげてきた。

 

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「いろ」が通過中です Part1

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メイン州には、明らかな四季がある。季節とともに、自然のバロメーターも激しく変わる。それを、色でとらえようと、1月から12月の間に毎月撮った12枚の写真を使って色の移ろいを表現してみた。一年の間、画像の左から右へと変化しながら、「いろ」は過ぎていった。

 

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早春2014, Part 2

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春になると、雪解け水が森のあちこちに、小さな池をつくる。

その水はガラスのように澄み、底には落ち葉が重なりあっている。

秋の色と冬の雪、早春の雨と光をふくんだ水は、

やがて新緑に燃える木々の中へ、消えていく。

 

 

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早春2014, Part 1

life_in_maine_april_saplings4月、光と暖かさがメイン州にもどってきた。

雪解け水の水分を含んだ空気のなかで、森はやわらかく透明にみえる。

木々は老人のように時間をかけて、深い眠りのまどろみから目覚めていく。

そんな中、まだ背の低い若木は、氷雪の重みから解放されると

我れ先にと細い身を、空へとのばす。

しなやかで、滑らかなその姿は、まさに早春の息吹そのもの。

 

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木にぶら下がる「老人のあごひげ」 ~ サアルオガゼ

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枯れた木や病気の木に、ぶらさがっている緑色した綿毛 のようなものを、森でみかけることがある。サアルオガゼと呼ばれるウメノキゴケに属する地衣類で、英語では “Old Man’s Beard(老人のあごひげ)” とか “Beard Lichen(ひげ地衣類)”という俗名で呼ばれる。日本名では、そういった俗名はないみたいだ。サアルオガゼは、大気の状態を示すインディケーターでもある。とても空気に敏感で、とくに二酸化硫黄が大気中に多いと育たなくなるからだ。

また、抗生物質に似た特性をもっていて、滅菌ガーゼのように切り傷に対して使われたらしい。ただし、あくまでも外用に限ってのこと。織物の染料としても黄色、オレンジ、青、紫色に染めるときに使用することができるようだ。

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