あああああ〜

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©William Ash

昨日は4月26日だったのに、雪が降った。まるでひと月だけ時間がもどって、3月26日になったのかと思った。ふくらんできた野生のプラムの蕾が、やられなかったかと心配だ。この三日間は、最低気温がまた氷点下となるみたいだが、日中が10度を上回ってくるから大丈夫かな。雪から顏を出す若葉や、咲き出した木の赤い小花が雪の上に落ちている様は、いかにも晩春の雪景色だ。

ワイルドターキー

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©William Ash

家にはニューファンランド犬のHikariがいるので、野生の七面鳥は昼間は近くにはやってこないのだが、この鳥はちょっとちがう。ときどきバードフィーダーのところにきて、一人でこぼれたひまわりの種を食べる。逃げ足も速く、こちらの視線を感じると、あっという間に森に走っていってしまう。体全体が今の季節の森の色をしているので、そうなると目で姿を追うことはできない。

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©William Ash

年の初めに、オスの七面鳥は大きな群れをつくる。でもこの鳥はメス。メスは体調91センチぐらいで、オスよりも25センチぐらい小さい。大きな愛らしい目に頭の青色とのどの赤い点が、なんともおしゃれじゃないだろうか。野生の七面鳥は、19世紀にはハンターによって絶滅にまで追い込まれそうになったが、メイン州では数が増加している。ただ、走るのは速いものの、高く飛べないのでの、高速道路をわたろうとして車にひかれることがある。

保留になっている春

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©William Ash

先週に冬が復活して、最低気温は氷点下となり、風も冷たい。それでも、雪が異常に少ない冬だったし、大きな雪嵐も一度だけ。しかも、停電が一度もなかったという奇跡の冬だったから、文句を言うつもりはないなだけれど、あれだけ春だ〜と思わせておいて、またもどってくるとは……。顏を出してしまった野生のユリや水仙なんて、自分たちの気の早さを後悔しているんじゃないだろうか。

ぼた雪を見ながら

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©William Ash

月曜日は雪だった。5センチぐらいしか積もらなかったが、午前中から午後に向けて、ぼた雪が降りつづけた。ゆっくりと舞い降りるような雪を見ながら過ごす雪の日。雪の白さが染入るような静けさは、なんとも美しい。

今年の冬は、本当に楽な冬だった。まともな雪嵐は1回きり。気温も高くて、薪がまだたくさん残っている。地球温暖化の影響だと思うと深刻になるが、2年続いて大雪の冬だったので、とてもいい休憩になった。雪も水曜日には、溶けてしまった。

Birefringence 〜 複屈折

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©William Ash

大理石の結晶のようなものは、二つの屈折率をもっているために、光が物質を通過するスピードが振動の角度によってちがう。これを複屈折という。

もし偏光がこの大理石のような物質を通過したら、ちょっと変わったことがおこる。物質によって、光が二つの垂直振動光線に分けられる。光線が二つの方向をもつことになり、物質を透過するときに2種類のスピードで通過する。もし出て行く光が2番目の偏光を通過したら、ふたつの光線が結合して、光線のスピードの違いから、色や明るさに変化が生まれる。左は、うすい大理石の単純な暗視野像だが、右はこうして生まれた同じ大理石の偏光画像だ。